歯肉炎と歯周炎の違いとは?
皆さんこんにちは。
とどデンタルクリニックです。
歯周病は、日本人の多くが悩まされている病気です。
歯を失う原因第一位となっていることから、重症化させることだけは絶対に避けなければなりません。
そこで意識していただきたいのが、進行度によって変わる歯周病の症状です。
とくに、歯肉炎(しにくえん)と歯周炎では、認められる症状が大きく変わりますので注意しましょう。
今回はそんな歯肉炎と歯周炎の違いをわかりやすく解説します。
歯肉炎は、比較的軽度の歯周病といえます。
細菌感染が歯茎である「歯肉」だけにとどまっているので、認められる症状も「歯茎の腫れ」「歯茎からの出血」などに限定されます。
この段階であれば、歯周組織にダメージを残さず、きれいに治すことも可能です。
具体的には、歯石除去であるスケーリングや歯のクリーニング、ブラッシング指導によって、歯周病の症状を改善することができます。
歯周炎は、比較的重度の歯周病といえます。細菌感染や炎症反応が歯茎だけではなく、歯根膜や顎の骨にまで及んでいるので、症状もそれなりに重たくなります。
「歯茎が痩せる」「歯がグラグラする」といった症状が認められるのなら、もうすでに歯肉炎から歯周炎へと移行しているかもしれません。
上述した基本治療に加え、フラップ手術や歯周組織再生療法などが必要となることも珍しくありません。
治療を受けずにそのまま放置すると、歯周組織が歯を支えきれなくなります。
歯周病は、確実に段階を踏んで重症化していくことから、できるだけ早期に治療を始めることが大切です。
とはいえ、歯周病は自覚しにくい病気でもあることから、やはり専門家のチェックを受けるのが一番といえます。
ですから当院では、3ヶ月に1回程度の定期検診をみなさんにおすすめしております。
このように、歯周病は歯肉炎から歯周炎へと段階的に進行していきます。
歯周炎まで進んでしまうといろいろと厄介なので、早期に治療を始められるよう努めましょう。
もちろん、歯周病は予防するに越したことはありません。
予防歯科に通って歯周病を予防するのが最善であるといえます。